9.日盤と日常生活への影響

「年盤」「月盤」があるのなら、同じように「日盤(ひばん・にちばん)」も存在します。あなたが生まれた日の日盤が示す中宮の「星」によってあなたの「日命星」を割り出すことはできますが、前述のとおり「日命星」が人間に与える影響はほとんど皆無といって良いでしょう。(さらに言えば「時命星」という生まれた時間帯ごとの星もありますが、完全に無視して結構です。)

本来「日命星」は人間の直感力や判断力に影響を与えるもので、平安時代や室町時代など遠くへの旅行(移動)が不可能であった時代には、外部環境から「気」の影響を受けることが少ないために、このような微細な「気」の影響も影響を及ぼしていたと言われています。

しかし、車や電車での生活が当たり前になった現在においては、外部環境からたくさんの「気」を受け続けているため、「日命星」に影響を及ぼすような小さな「気」に対しては完全に耐性ができあがっています。

現在の「九星気学」においては「気」のパワーが比較的強い「本命星」と「月命星」にのみ絞って風水を行っているのはそのためであって、仮に「日命星」にまで考慮して方位を決めていたらどこにも外出ができなくなってしまい、現実的ではありません。

四柱推命や奇門遁甲などの風水起源の占術が、現代社会に当てはまらなくなってきたのも、四柱推命や奇門遁甲が生まれた時間から算出した「時柱」を重視した占術であるためです。現代に生きる私たちは、現代の環境に適合した術を使う必要があるのです。

しかし「日命星」の影響は皆無ではあっても、「日盤」が与える影響というのは存在します。これはあなたの「本命星」が「日盤」の動きに反応するためです。つまり、その日の「日盤」の配置によってその日の相性の良い方位と相性の悪い方位が生じ、近距離の移動でも相性の悪い方位へ行ってしまったりすると、どうもその日1日気分がすぐれないとか商談がうまく行かなかったなどという結果に結びついてしまうのです。

これは概して自宅から200km以内の小さな移動の際に影響を及ぼし、例えその方位を侵してしまっても約144時間後(約6日後)にはすっかり消えてしまいますので、命を落とすような大きな事故に巻き込まれることはありませんが、たまたまその日に大事なデートや商談があってうまく行かなかった場合など、物事の始まり(変化)影響しますので、結果として人生に大きな影響を与えるきっかけとなることもあります。

「本命星」「月命星」による方位対策を一通り済ませた後には、日々の生活を安定させるために「日盤」による方位対策もされることをお勧めいたします。

日盤を使った開運法

朝、自宅から出て吉方位のカフェなどでお茶やコーヒーを飲んでから、その日の行動を起こすようにすると、1日が非常にスムーズになります。これを「吉方取り(きっぽうどり)」と言いますが、

  1. 自宅を出たら何も飲んだり食べたりせず、吉方位のカフェ(ファミレスやコンビニのイートインコーナーでも可)に向かう
  2. 自宅から直線距離で最低でも1km離れた場所まで移動する(できれば、生活に支障がない範囲で3km、5kmといった遠方を目指す)
  3. 吉方位のカフェでは最低30分を過ごす
  4. カフェでは必ず「火」と「水」を取り入れた飲み物を飲む

「火」はガスか電気で沸かしたお湯、「水」はその吉方位の水道から採った水を差します。そのため、アイスコーヒーの場合は、お店のお水をお店の調理器具で沸騰させた後に冷ましたものである必要があります。(チェーン店のカフェの場合は、パックに入ったアイスコーヒーを注ぐだけのところがあるので注意が必要です。)
また、そのカフェのお水を使った飲み物と、カフェの調理器具を使って焼いたパンなどでも結構です。とにかくその現地の火と水を使ったものを取り入れることで、日盤吉方位の祐気を吸収することができます。

もしも「時盤(刻盤)」も使っている方は、カフェに行く時間帯も吉時間帯に合わせることができればさらに吉効果が高くなります。

この「吉方取り(きっぽうどり)」は毎日行なう必要はありませんが、週5日ペースで30日間実践すると、体質がかなり「吉体質」に変わります。ただし、仕事や生活に少しでも支障がある場合は無理に行なわないでください。週に1回でも結構ですので、朝、職場に行く前にゆっくりカフェで本や新聞を読むなどの日課が、楽しみにできる方にお勧めの開運法です。

1年間の「日盤」や「地盤(刻盤)」については当研究所でもデータにまとめたものを発売しておりますので、ご自身で調べるのが面倒な方は販売のページにてお求め下さい。

大天道吉日と大同会吉月

九星気学は年盤、月盤、日盤の吉方位に合わせて、とにかく「行動」をすることから始まります。そのため動かずに自宅にこもっていては効果を得ることはできません。しかし、大天道吉日と大同会吉月については、その日自体が幸運日であり、商談や縁つくりなどに良い作用を及ぼします。もちろんこの日に積極的に吉方位を取って、自らが動いて商談をしたり告白をしたり、人脈つくりをしたりされると良いですが、自宅やオフィスで会議や商談があったり、重要な取決めを電話で行なうような場合には、大天道吉日や大同会吉月を選んで行なうと良いでしょう。

大天道吉日と大同会吉月についてはホームページには掲載ができないので、こちらは100年方位表や日盤でご確認ください。

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